経理・税務の実務から社労士へ至った経歴
社労士を選ぶとき、その人がどんな道を歩んできたかは意外なほど判断材料になる。日向社会保険労務士事務所の所長・日向太は、1976年生まれ、東京都北区の出身。私立市川高等学校を経て、早稲田大学第二文学部で西洋哲学を専攻した、やや異色の経歴を持つ社労士である。会社員時代には介護福祉関連企業で経理職を、飲食関連企業で総務・経理職を務め、現場のバックオフィスを内側から経験してきた。
2010年には税理士事務所に入所し、中小企業の税務申告や会計処理、給与計算、年末調整といった実務に携わった。同じ事務所内で就業規則や労使協定届の作成、助成金の申請業務も手掛けており、税務と労務の両方に足場を持っている点が経歴の骨格を成す。数字を扱う仕事を長く続けてきた人が労務の専門家になると、給与計算や社会保険の話が抽象論で終わらない。個人的には、この経理畑からの出発こそが日向社会保険労務士事務所の実務感覚を形づくっていると感じる。
確定拠出年金から特定社労士へと広がる専門領域
2017年、日向太は企業型確定拠出年金制度の導入支援業務を行う法人を設立している。従業員の資産形成に直接関わる制度に早くから取り組んできた背景があり、人事労務を福利厚生や将来設計の視点からも捉えられる。2021年に社会保険労務士試験に合格し、翌2022年4月に日向社会保険労務士事務所を開設した。
2023年4月には特定社会保険労務士の付記を受けている。特定社労士は、労働関係の紛争解決手続きにおいて代理業務を担える資格であり、通常の社労士より対応できる場面が広い。保有資格はこれにとどまらず、CFP®や1級ファイナンシャル・プランニング技能士、産業カウンセラー、国家資格キャリアコンサルタントと、労務・お金・人の心という三つの軸をまたいでいる。ちなみに最高位戦日本プロ麻雀協会に所属し、2023年2月にプロテストへ合格して本部リーグ戦にも出場中という一面も持つ。
一人で担当するからこそ通る筋
日向社会保険労務士事務所は、所長自らが相談から日常のやり取りまで責任を持って対応する体制をとっている。窓口が一人に定まっていることで、担当者ごとに言うことが違うといった混乱が起きず、企業の事情を積み重ねながら見ていける。税務申告や年末調整の実務、就業規則や労使協定の作成、助成金申請と、複数の領域を実際に手を動かしてきた経験が、助言の具体性を支えている。
資格の幅は、相談内容に応じて視点を切り替えられる強さにつながる。労働法規の話として整理すべき問題もあれば、従業員のキャリアや心理面から見たほうがほどける問題もある。日向社会保険労務士事務所は、東中山駅から徒歩約5分という船橋市内の立地で、こうした多面的な知見を地域の中小企業に向けて開いている。相談は予約制、営業は平日10時から18時までとなっている。


